2013/07/29

in and out


自分たちを世界のEMPIREだと言い張る土地、
ニューヨークに来て早1ヶ月。折り返し地点です。

ここには単身?で来たはずだったのに、
気づけば日本からの友達に何人会ったことか。
そしてこれから何人と会う約束があることか。

今日、一人を空港で見送って、
別の友人がその空港に夕方到着、
もう一人の友人が夜中に着いた。

ここに来て出会った人のうち、
まだNYに残っている人はどれくらいいるんだろう。

来ては去り、来ては去り、
本当に時間の流れが、人の流れが、早いところ。
ニューヨークってそういうところ。

でもその流れの中で、何度か顔を会わすことができて、
お酒を飲み、美味しかったり美味しくなかったりするものを食べながら、
他愛もない会話をして、時には刺激的で時には下らない話をしながら、
人生の中でのほんの一瞬の時を、ここ、ニューヨークという場所で過ごす。

一瞬の時を素敵な誰かと過ごす。
その幸せは、東京にいても同じ。
帰りの電車の中で、一人ムフムフするようなさ。

だけど、私も、私と出会った人も、
ここニューヨークに住んでいる訳じゃないのに、
どういう訳だか、ここで巡り会う。

学校に行く途中に、最寄りの駅で、
やぁおはよう!って友達に会うみたいに。

その一瞬がいちいちちょっとだけ運命的で、
朝パッって目が覚める様に、少し嬉しくなる。

道端にはゴミが散らかって、駅はトイレ臭くて、
物価は高くて、騒々しくて、夏は暑すぎて、
この街の何が引き付けるのかわからないけど、

世界中から人が集まってきて、
そしてまた世界中に散っていく。

私も引き付けられ、引き戻された一人だけど、
一生ここにいるのは御免で、また世界のどこか、恐らく東京に戻る。

期限付きのニューヨーカーが、majority.
今ここにいる人の多くは、いつかどこかに行ってしまう。

だから、中身の人間が入れ替わったら、
今のニューヨークのカタチは、きっとすぐ変わってしまう。

empireという割には、ずいぶん儚い気がするなあ。



0 件のコメント:

コメントを投稿