久しぶりにBloggerで書いてみる。誕生日にプレゼントしてもらった新しいMacBookで。
今時な感じでnoteを始めてみようかと思ったけど、そんなに分散させる必要もないかなって。ただ、自分のための日記なので。
過去の記事からは脈絡もない話になってしまうけど・・・
今の仕事、サーフィン業界に身を置いて、日々ニュースを取り扱い、新聞社やテレビ局のいわゆる記者さんたちとともに取材をするような日々。前職は旅行系の出版社のWEBディレクター。その中で今思うことを書き留めておきたいと思う。何ヶ月か、数年後かわからないけれど、近い将来ヒントになるといいなと思って。
前職の旅行業界、お出かけメディアというのは結構成熟した市場になっていて、PVの奪い合いみたいなイメージだった。成熟した市場でいかにSEOを取るか、UIをよくする(逆にPVをだまし取るみたいなUIにすることもあるけど)ことで、どの会社も生き延びようとしてたと思う。WEBに限らずサービス全般でそんなイメージだった。
ところが今の業界に身を置いて2年。未成熟極まりない、ということがなんとなく見えてきた。 スポーツマーケティングの専門家たちは、5年前からそう見ていたのだろうけど。大会運営やPR、スポンサー、選手のサポート体制、ジュニア育成。ド素人かつ他のスポーツにもさして興味もない私でも、全く他のスポーツに追いついていないことが分かるし、サーフィン業界だけを見ても日本が海外に遅れをとっているのが分かる。
今の日本のサーフィン界には、やらなければいけないことがたくさんあるんだけど、言い換えればやれることが本当にたくさんある。
むしろサーフィンは元々ただの娯楽であり、カルチャーだったことを考えれば「やらなきゃいけない」という表現はナンセンスなのかもしれない。
だけど、少なくとも「やれること」はたくさんある。
「なぜサーフィンはこれまで長らくの間、オリンピックの競技にならなかったかって?それは皆(オリンピックにするために働くより)海に行ってしまっていたからだよ」
サーフィンを五輪競技にするために尽力した国際サーフィン連盟のフェルナンド・アギーレ会長が最近のインタビューで答えた一言だ。彼なりのユーモアではあるけれど、決して嘘ではなくて、結構本当なのだと思う。そんなサーファー達が作ってきたサーフィン業界だから、自分やその家族が生活に困らない程度のエコシステムに収まってる感がある。(もちろん成功している人もいれば、サーフィンがどんなにうまくて好きでもそれで食べていけない人もいるけど。)
それに、 サーフィンと資本主義って相反する。カルチャー云々ということももちろんあるけど、海でサーフィンをするとき、基本的には人が少ない方が嬉しいから。 だから、サーフィンの楽しさを一人でも多くの人に知ってほしいという思いはある反面、皆混雑した海を見てゲンナリする。“サーファーはサーファーが増えると困る”という、なんとも生まれながらにしてアイロニックな業界。だから今までこのスケールで収まってきたんだと思う。
だけど、いちサーフィンにはまった人間として思うのは、学校の中でのお勉強だけじゃなくて、それ以外の才能、海やサーフィンに対する才能は、5教科やその他科目と同じようにひとつののタレントとして評価されてもいいと思う。それに、数学を愛しその能力に長けた人が数学者になりそれがテクノロジーの基盤になっているように、音楽を愛し才能ある人が音楽家として人の心を揺さぶるように、サーフィンが娯楽の域を超えて、スペシャリストとして仕事になり、人や社会や地球のためになってもいいんじゃないかとは思う。
そんなわけで、オリンピックを前に「やれることがまだまだある」業界なんですが、たぶんこれまでの業界人が手を伸ばすだけでは手も金も知恵も足りない。私がやっているサーフィンメディアのエディターという職も、本当は私じゃなくてもっと業界どっぷりの適任がいるのでは・・・と思いながらここまできて、その気持ちは変わらないけど、でも今は「私がやらないと誰もやる人がいないからやってる」って状態。
業界内では今割と勢いに乗ってるメディアと思われてるみたいだけど、外から見たらごくごく当たり前のことをやってるだけだってことも分かってるし、マスメディアの人に比べたらおままごとレベルだってことも分かってる。それに潤沢に稼げているわけでもない。だけど、今のサーフィン業界にとって、この仕事はやる意義はあると思っている。狭い狭いclosedな世界だったサーフィンを広く多くの人に知ってもらう時。それによりエコシステムは大きくなる。
全くもって、私じゃなきゃできない仕事だとは思わない。だけど、要らないものを無理に売りつけたり、無駄な需要を無理やり生み出すより、目の前の課題を解決するために働いて、お金が必要ならどうにかこうにか集めたり生み出すスキームを作ったりする方が今の自分がやりたいことかなと思う。そして業界が変遷していくところを見ていたいというエゴがある。
あとは・・・頭良くてお金があるどなたか、この業界に手を差し伸べてください(笑)まーだまーだやれることがたくさんあると思うので。
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